夏らしいポストカードサイズの小さなちぎり絵です。作り方をちょっと紹介してみますね。モチーフは涼を呼ぶ懐かしい水風船です。
まずは下絵。と言っても丸に適当に曲線や丸を描いただけですが…を「ユポ紙」という強めの性質を待つトレーシングペーパーに転写します。
そして水風船にする和紙を用意。
お好みの色でいいのですがグラデーションのある和紙を使うと一気に表情が豊かになります。
和紙の上にユポ紙を載せて、鉄筆でギューッと筆圧をかけると和紙に溝ができます。その線に沿って目指す形をちぎり出します。
水風船となるパーツをちぎったところです。台紙のポストカード(中央)に糊で貼ってゆきます。台紙は貼った時の「反り」「ゆがみ」を避けるため、絵手紙用などのなるべく厚い紙がおススメです。今回は水色のマーメイド紙を使っています。
貼る位置をユポ紙で確かめつつ画面の奥になる風船から貼ってゆきます。
糊は和紙に塗らず、カードにごく薄く塗りのばします。
糊の水分で台紙が湾曲してしまうので。
風船の上に模様を用意します。
残った和紙をカッターで軽く弧を描くように、切ってみました。
風船に模様線を貼り、最後に残った色紙で小さいポツ点をちぎり出してアクセントに。片隅にちょっとだけ白い落水紙をちぎって貼っています。完成です。
この制作プロセスは森住ゆき「和紙のちぎり絵春夏秋冬」日貿出版社刊でより詳しくご覧になれます。同書では、森住ゆきちぎり絵作品約40点と、季節ごとの簡単なカードの作り方も、下絵の型紙付きでご紹介しています。よろしくお願いします。