久留米キリスト教会 2023年12月3(日)~4(月)

東京都東久留米市にある久留米キリスト教会は東武池袋線東久留米駅徒歩5分、静かな住宅街にひときわ高い十字架がよく見えます。教会の隣接地には数本の柿の木がある畑地がわずかに残り、その熟柿が教会のテラスから見える落ち着いた環境でした。

      

さて今回の作品輸送は、教会員のSさんご夫妻が引き受けて下さいました。自家用車(大きめのRV)で昼過ぎに熊谷に来て頂き、関越道であっという間に東久留米に到着しました。

会場は教会1階の広々としたホール(マルチルーム)。普段はパーテーションで仕切って教会学校や、ゴスペルクワイヤの練習、読書会、喫茶&カフェなど多目的に使われている場所です。以下は設営プラン図。

私はどの会場のでも数か月前に図面(壁面の寸法、材質、日差し、照明環境などがわかるもの)を頂き、早めに作品の配置や展示方法を決めてゆきます。設営当日はその計画図を拡大コピーして、教会の皆さんと共有。これを基に手分けして作業をすすめます。

 

会場の入り口付近。創世記1章1節をちぎり絵にした作品でお出迎え。額はパーテーションにワイヤーで吊っています。このパーテーションは面が梨地(凹凸あり)で吸盤フックは使えず、ピンも打てない材質。天井との空間は指がやっと差し込める程度しかなくL型フックも使えない。ちょっと困りましたが・・・・

ホームセンターをぐるぐる回っていたら「曲げ板金具」というものを発見。一本128円、手で曲げられる、いいじゃん!これなら狭いパーティション上部にも差し込める!

  

というわけで、下写真のように二人で向き合って曲げ金具を差し込み、せーの!で両側を曲げればオッケー。パーティションの上部には天井とのすき間を埋める柔らかい素材があるのですが、それを痛めないよう金具の下にゴムシートを挟んで念入りにカバーしました(教会の建物を傷つけない設営を心がけています)。

教会の皆さんの多大なサポートを得て、設営は順調に進みました。

入口付近。折り戸のクローゼットに、コクヨのひっつき虫という素材で、私の日めくりカレンダー「片隅の花でも」と「心ほどいて」を貼っていただいています。これは和紙ちぎり絵に聖書の言葉と、私の短い文章を添えてあります。教会は初めてという方に、福音のカケラでもお持ち帰りいただけるようにと願って。

二折り両開きのクローゼットですが、ちゃんと開閉もできるように貼って下さいました。美しく、お見事です!!!

設営がほぼ済んだところ

   

   

  ピアノの上にはピアノの作品を飾ってみました。

こちらはホールに隣接して普段は「談話室」として使われている部屋。書棚に作品を展示しています。

物販コーナー。ワークショップのご案内を脇に置きました。

そしてオープン!初日は日曜日なので、2階の礼拝堂からエレベーターで降りて来られた信徒の皆さま(大先輩!)が一番乗り。会場スタッフが一人一人にお声がけして「ちぎり絵展鑑賞ガイド」と森住のトラクトをお渡しなさっていました。

   

     

2日めは久留米キリスト教会「喫茶グレイス」の開店日。毎週月曜日、教会の有志がキッチンで美味しいケーキを焼いて地元の方々に提供しています。街のパティスリー顔負けの美味しい焼き菓子は米国の宣教師夫人のレシピがルーツ。年月とともに研鑽を重ね、毎週いろいろなお菓子が登場するみたいです。お菓子がズラリの下の看板に注目!この中から約3種類のケーキが提供されています。

   

お値段は300円が「目安」の献金制。ぜんぶ美味しいです!←全部味見した(笑)。

開店は10時。テーブルにトラクトを置いてお客様を待ちます。

開店と同時に、近くの福祉施設の皆さんが職員とご一緒にどっとご来店。ご常連さんだそうです。

お菓子を召し上がった頃に、賛美歌の時間。奥にあるピアノの伴奏で「いつくしみ深き」と「主われを愛す」を皆さんで歌います。楽譜が配られますが、皆さんはもう歌詞をすっかり覚えておられるご様子でした。

ピアノ伴奏は喫茶グレイスのスタッフのOさん。エプロン姿の喫茶グレイスのスタッフも一緒に歌います。テーブルの輪の中には、この喫茶がきっかけで信仰を持たれ受洗された方もおられました。とってもあたたかい雰囲気の良い時間です。

午後のトークイベント。ちぎり絵を始めたきっかけや、その後クリスチャンになった経緯など30分あまり、画像と共にお話させていただきました。

ワークショップ様子。1時間半ほどでクリスマスツリーを制作。作品は額に入れてお持ち帰り。その前に記念撮影でパチリ。

 

二日間という短い時間でしたが、100人を超える来場者の皆さんに楽しんでいただいたそうです。「二日で外しちゃもったいない、もっと飾っときたい!」という教会の方のお声がうれしかったです。

また、これまで教会に誘うのが難しいと感じていたご家族や、職場の上司が、絵の展示イベントと聞いて初めて教会に来てくれ「教会は思っていたより気軽に入れるもんだとわかった」と言われてうれしかった、という話を聞いてとても励まされました。


今回のちぎり絵展は教会の伝道部と、喫茶グレイスのスタッフの皆さんが大きな役割を果たして下さって実現しました。教会の扉を開き、地域の人たちを長年迎え続けたグレイス皆さんのご奉仕の結晶のようなイベントでした。

 

今年の秋の福島第一聖書バプテスト教会でのちぎり絵展でも思ったことですが、教会に誰でも来て座れる椅子があって、お茶と美味しいものがちょこっとある、それはすごい事だなあ~と思いました。久留米キリスト教会の皆さん、素晴らしい時間をありがとうございました!

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