2010/10/20 – 10/24 ギャラリー門 kado

 

【2010年10月 足袋蔵ギャラリー門 kado】

埼玉県行田市「ギャラリー門 kado」で、久しく遠ざかっていた原画展示を25年ぶりに再開しました。

私は行田市内の教会に通うクリスチャンですが、その教会は知的障碍をお持ちの方のために福祉作業所NPO「行田のぞみ園」を立ち上げていました。
園の働きに少し関わっていた私は「行田のぞみ園」が生み出す、とても美味しくて質の高い焼き菓子(クッキーやパウンドケーキ)をもっと広く市民の皆さんに知っていただくために、ちぎり絵展開催を通して応援をと思いました。

 

教会の牧師(NPOの創設者でもある)と信徒のみなさん、そして行田のぞみ園と保護者の皆さんに多くの力を貸していただき、ちぎり絵展が実現しました。
展示会は、近くの公園を会場に開催される行田市主催の「健康福祉祭り」のイベントの日程に合わせて開催したので、福祉関係者はじめ一般のお客様が大勢来て下さってうれしかったです。

 

行田市はかつて日本一の和装足袋の産地として栄えた城下町で、市内には足袋の保管庫としての「足袋蔵」が文化財として多く残っていて「ギャラリー門 kado」もその一つです。
行田市の初代市長の邸宅敷地に建つ蔵を、地元の大学でも教える建築家の方が改築を手掛けた美しいギャラリーです。

 

この時の告知ハガキに使われている小鳥の巣の中のクッキーやパウンドケーキは、行田のぞみ園の製品そのものを写実的にちぎり絵にしました。
和紙の質感と、クッキーの質感が不思議なくらいにマッチして美味しそうな作品になったと思います。

 

「のぞみ抱きともに歩む」と題したこの作品は、その後「行田のぞみ園」の施設案内パンフレットにも使って頂いています。