ほかほかご飯にツヤツヤの栗。背景に淡いオレンジ色の濃淡を宿した和紙をちぎって、湧きあがる湯気に見立てました。ご飯は厚手の和紙を細かくちぎり、盛り付けるように貼っています。黄金色の栗は薄紙（天典帖紙）で陰影をつけています。茶碗の模様は、微妙に色合いの異なる数種の和紙をカッターで切り抜いて葉と茎を構成。そこに数粒の草の実を添えて仕上げました。特に赤い実が加わると、全体が一気に引き締まるのが不思議です。